完全自作菌糸ビンを作るぞ!①
菌糸瓶を自作したい!
オオクワの幼虫を見ていると、その思いに駆られます。
理由は、自分で考え抜いた菌糸瓶でギネスや美形を狙いたいからです。
そう思うやいなや、私の性格から一瞬のうちに必要なものをポチる。
とりあえず、菌糸瓶を作れる様になろう。
今回用意したものは、
・菌床のための容器
・種金(ヒラタケ)
・生オガ(ブナ)
・栄養剤(フスマ)
・圧力鍋
です。
手順はこちらを参考にしました。
フスマは全大量の5%に設定。
もちろん、体積比を重量比に変換して計算しました。
水分量は50%程度。今回は、手でギュッと握って崩れない程度で。
本当は、生オガの水分量を加減してやりたかった。
容器に詰めたら圧力鍋で滅菌して一晩冷ましてから植菌。
その後、21℃程度の部屋で培養を開始しました。
その様子を下記に載せます。
今のところここまでですが、安定的に菌糸瓶を作れる様になりたいです。
参考文献
クワガタ飼育と基礎データのこと
みなさまはじめまして。
ぜっこうちょと申します。
約20年くらい、オオクワガタを中心にクワ活をしております。
大学進学のため他県に引っ越して、戻ってくるまでクワ活の空白期間がありました。
その間に驚くほど技術が進歩していて、なんだか取り残された気分です。
一方で、眉唾物の飼育技術もあったりして、信憑性を疑うこともしばしばありました。
例えば、添加剤のこと。
当時は菌糸瓶が普及し始めた時期で、それから数年して菌糸ブロックなど出てきたと記憶しています。
その頃からフスマやビール酵母などはありました。一方で、現在ではトレハロースやキチン、はたまた、各社オリジナルの添加剤があったり、どれも目移りしてしまいます。
フスマやビール酵母は、ミネラルやビタミン、タンパク源など栄養素に富んでいるため、菌糸に添加すると幼虫は大型になるのだろうと予想はつきます。しかし、どうして大型の幼虫になるのか、その具体的なメカニズムはわかっていない様です。
さらに、トレハロースなどは、効果は不明だが添加すると幼虫に良いなど、曖昧な憶測で販売されています。
これらのことを鑑みると、クワガタの生理に関する基礎データが圧倒的に不足していることから引き起こされているのだと感じます。大型の要因を生理的に追うことができていないため、安定して添加剤の効果を引き出せない・自信を持って使えないことも起こっているのでは。
確かに、このご時世クワガタのために研究費など出ることは少ないでしょうし、しょうがないのですが、憶測を重ねた果てに、プロブリーダーを名乗っている場合もあるくらい不安定な業界なのかなぁと思う今日この頃です。
なので、生理的な知見の調査や検証を行い、クワガタ業界に貢献できたらなと思っています。