クワガタ飼育と基礎データのこと

みなさまはじめまして。

ぜっこうちょと申します。

 

約20年くらい、オオクワガタを中心にクワ活をしております。

 

大学進学のため他県に引っ越して、戻ってくるまでクワ活の空白期間がありました。

その間に驚くほど技術が進歩していて、なんだか取り残された気分です。

一方で、眉唾物の飼育技術もあったりして、信憑性を疑うこともしばしばありました。

 

例えば、添加剤のこと。

当時は菌糸瓶が普及し始めた時期で、それから数年して菌糸ブロックなど出てきたと記憶しています。

その頃からフスマやビール酵母などはありました。一方で、現在ではトレハロースやキチン、はたまた、各社オリジナルの添加剤があったり、どれも目移りしてしまいます。

 

フスマやビール酵母は、ミネラルやビタミン、タンパク源など栄養素に富んでいるため、菌糸に添加すると幼虫は大型になるのだろうと予想はつきます。しかし、どうして大型の幼虫になるのか、その具体的なメカニズムはわかっていない様です。

さらに、トレハロースなどは、効果は不明だが添加すると幼虫に良いなど、曖昧な憶測で販売されています。

 

これらのことを鑑みると、クワガタの生理に関する基礎データが圧倒的に不足していることから引き起こされているのだと感じます。大型の要因を生理的に追うことができていないため、安定して添加剤の効果を引き出せない・自信を持って使えないことも起こっているのでは。

 

確かに、このご時世クワガタのために研究費など出ることは少ないでしょうし、しょうがないのですが、憶測を重ねた果てに、プロブリーダーを名乗っている場合もあるくらい不安定な業界なのかなぁと思う今日この頃です。

 

なので、生理的な知見の調査や検証を行い、クワガタ業界に貢献できたらなと思っています。